鉛筆で描く -基礎編-

絵・文 地球・絵手紙ネットグループ
特別講師:字田川恭子

はじめに

 子供の頃最初に手にした筆記用具は鉛筆でした。文字や絵は鉛筆によって成長を助けられたと言っても過言ではありません。絵手紙の基本は鉛筆描きから始めますので、しっかり線の練習をしましょう。絵手紙で使う鉛筆は4Bを、用紙は画用紙、洋紙を基本とします。

基本は鉛筆から

①構図が決まったら(茄子を3個描く事にしました)手前の茄子のへたから描き始めます。
②文を入れる余白を残して左上に小さめに2個描きます。線描が完成しました。
③彩色は手前の茄子の下部は濃くして重量感を持たせ光の部分を多く残します。

④へたの部分に若葉色をひと塗りするだけで新鮮さが出ます。

鉛筆で描く時の基本

 鉛筆の線の優しい風合いは花、果物、野菜などが適しています。描き方にはあなたの心が出ますのでゆっくり、しっかりした線を引くようにします。失敗したかなと思った線にも、心の味が出ますから。消しゴムは使わずに、最初に引いた線を大事にしましょう。鉛筆は普通に持って描きます。 彩色は線をこわさない様に、塗り残しの自、薄い色、濃い色の順に塗ります。光や影によって、立体感を表現出来ますので。 モチーフを良く見て仕上げて行きます。 文章はサインペンで書くのが良いと思います。絵の余白、文章の長さによって、サインペンの太さを選びましょう。筆、割箸では絵が負けてしまいます。絵に関係があっても、なくてもよいです。受け取る相手の人を思って、なるべく丁寧語で書きましょう。 出来れば飛び文にならない様にまとめると良いです。(飛び文とは絵を横切って文章を入れる事) 雅印は文章を書いてから全体のバランスを見て押します。絵の中心、葉書の上部はさけます。また、伸びる絵の先には押しません。絵の右下左下が無難です。

ミニトマト

 お弁当の彩として定着したミニトマトは一年中冷蔵庫の中にあります。この頃はカラフルに線色や紫色も出回って楽しませてくれます。手前のミニトマトの後ろに重なっている物も、忘れずに描きましょう。ピカピカ光ったトマトは、光沢の白い部分を多めに残しました。

パイナップル

 夏の果物と言えば西瓜、メロンが主役ですが、このパイナップルも遠く海を渡って届いたのかと思うと、モデルさんとして残してあげたくなりました。描き始めると、一つ一つの星形が何処を描いているのかわからなくなったり、構図も真直ぐに立てたり、葉と実の部分を半分ずつ描いたりと苦戟しましたが、この形にまとまりました。

チンゲン菜

 料理に幅広く手軽に使えて重宝しますので、この頃はプランターで育てています。種を播いて手入れなし。水やりだけで簡単に育ちます。薄い色彩の葉物野菜は鉛筆の線をしっかり残しました、白い茎の部分は紙の白さを生かして塗り残し、葉脈の白い線はダーマートの白を使いました。

シンビジウム

 近所のお花屋さんは、いつも季節の花を楽しませてくれますが、中でもシンビジウムは気品を感じられて好きな花のひとつです。友人から頂いた黄色のシンビジウムは枯らさない程度の水だけで一年後にまた咲いてくれて感激でした。花弁のバランスが難かしく何度も線の練習をしました。おとなしい色なのでまわりにに花白緑を入れました。

ペチュニア

 本に依ると南米原産のナス科でペチュニア属に属する草本とあります。初夏から秋にかけて咲き、水やりと日光だけで育つので、手抜き好きの私には育て易いです。花は置き方でいろいろ構図が楽しめますね、街中で見つけた時に鉛筆で気軽に描けるのも良いです。

マリーゴールド

 近所のお花屋さんは、いつも季節の花を楽しませてくれますが、中でもシンビジウムは気品を感じられて好きな花のひとつです。友人から頂いた黄色のシンビジウムは枯らさない程度の水だけで一年後にまた咲いてくれて感激でした。花弁のバランスが難かしく何度も線の練習をしました。おとなしい色なのでまわりにに花白緑を入れました。

最後に

 鉛筆の基本をまとめながら年数と共に脱線してしまっている事が多くなり「初心に返らなくては」と自分を戒めました。何事も基本が大切です。御一緒に学んで行きたいと思います。

地球・絵手紙絵ネットグループ会報 「絵てがみの心」より抜粋(無断転載を禁じます)